無題

いつも、幸村は酷く無感動にそれを告げたし、佐助も酷く無機質にそれを受け入れた。


明かりの灯された、暗い幸村の自室。
片膝ついて控える佐助からは、背を向けて座る主の表情は見えない。
幸村の結わえた後ろ髪が揺れる蝋燭の明かりで不規則に浮かび上がるのを、感情を押し込めたまなざしでじっと見ている。

「しくじるなよ。必ず、殺せ」

暗殺の任務。
幸村はこうして佐助に残酷な命を下す。
迷いや後悔はない。
殺さなければ己が死ぬ。
幸村は、常に己がどうしたら生き残ることができるのか視野に入れて動かねばならない。
幸村は乱世を生きる武将であるからだ。

佐助が殺生を好む好まないはこの際問題ではなかった。
佐助は主に絶対の忠誠を誓っていたし、任務を遂行し日々の糧を得る以外に生きる術を知らない。
忍とはそういう生き物だからだ。


「行け」


「…はっ」


幸村の声が静かに響いた。
す、と目を細めた佐助は首を垂れ、そして音もなく掻き消えた。


置手紙

お粗末さまでした!
短すぎ!!
期待してらっしゃった方がいらしたらすみません!こんなもので…
しかも軽く別人(いたた;)
格好いい主従大好きなんです!忍最高!